お世話になっております。赤羽サテライトの菅井です。月日が流れるのも早いもので入社して3か月になりました。あと二か月もすれば今年も終わってしまいますね。
さて、今週から新しい内容になりました。テーマは認知症についてです。現在認知症は高齢者の6~10%の割合で発症している精神疾患です。超高齢化社会に伴い現在150万人いる認知症患者はこれからさらに増え続けます。我々リハビリスタッフにとっても接する機会がとても多い疾患です。
認知症は主に「中核症状」と「周辺症状」があります。「中核症状」は、記憶障害や見当識障害、理解や判断能力の低下等、脳の委縮により直接起こる症状です。一方「周辺症状」とは、幻覚、妄想、暴力、徘徊といった周囲との関わりの中で起きる症状のことを指すそうです。リハビリとして大事な事はこの周辺症状にいかにアプローチするかが鍵となる事を教えていただきました
認知症の評価としては「長谷川式簡易知能評価スケール」や「ミニメンタルステート検査」が我々リハ職種の中では一般的です。しかし、これらの検査は現在の認知症の症状の程度を把握するにはとても有用ですが、活動レベルまでは把握する事が困難です。そこで今回教えていただいたのが「Pool Activity Level」(以下PAL)です。このPALは実際の日常生活での活動能力を評価し、その結果からリハビリをどのレベルから介入すればよいかを把握する事ができるというものです。
今回はこのPALの概要を説明していただきました。次回はいよいよこのPALをどのように活用するのかを学びます!!