いつもお世話になっております。鎌倉事業所のSです。
1月22日に神奈川歯科大学付属病院 全身管理高齢者歯科 飯田 貴俊先生と歯科衛生士青木 亜梨沙先生をお招きし、神奈川スタッフを対象とした講演をおこなって頂きました。
飯田先生は昨年の12月、神奈川歯科大学付属病院に全身管理高齢者歯科を立ち上げ、訪問での歯科治療を積極的におこなっていらっしゃいます。
講演は2部構成となっており、【口腔ケアについて】と【口腔ケア難症例の対応と簡単な口腔リハ】をテーマにお話しを頂きました。
前半は歯科衛生士の青木先生による口腔ケアの基本です。看護師や言語聴覚士は日常的に口腔ケアを実施しておりますが、理学療法士や作業療法士で実際に口腔ケアをおこなったことのあるスタッフは少なく、目的や方法を一から学ぶことが出来ました。
後半は、飯田先生が実際に対応された口腔ケアの難症例を、実技を交えてご講演頂きました。
患者様の中には認知症などにより開口を拒否される方もいらっしゃいます。
「どうやってこじ開けるのだろうか？」「麻酔でもかけるのかな？」などと考えていましたが、飯田先生はお互いのコミュニケーションを成立させ、信頼関係を築いていくことが大切だとおっしゃられていました。また、最初のタッチが重要で、患者様に口腔ケアが苦痛なものと思い込ませないようにすることがテクニックとして必要とのことです。そのあたりは療法士によるリハも同じですね。
次に口腔ケアと口腔リハの相互実技を行いました。普段、口腔内を触り慣れていないスタッフは強すぎないか、痛みはないかなどを伺いながら、慎重に、丁寧に行っていました。
オブラートを乾燥痰に見立てブラシでとる実技は、実際のご利用者様に対してのイメージも沸き、とても充実した実技となりました。
今回ご講演頂いた口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防にもつながり、私たちが日々の訪問業務でも行えるよう、大変わかりやすく理解できる貴重な機会となりました。明日からの業務に役立てていきたいと思います。
飯田先生、青木先生ご講演ありがとうございました。
