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2016.11.14 第1部:血圧について/第2部:高齢者の特徴と老年症候群

いつもお世話になっております。
新宿サテライトの倉科です。
紅葉の季節になり、街も色づいてきました。
毎年、神宮外苑のイチョウ並木を観に行っているもので今年も楽しみです。

11月14日に行われました、文部科学省中核人材育成プログラムについて報告です。
今回は、お題が2つあり、1つ目の「血圧をどの程度、どのように低下させるべきか?」を神戸大学大学院保健学研究科の塩谷英之先生より、2つ目の「高齢者の特徴と老年症候群」を神戸大学大学院医学研究科・総合内科学の安田尚史先生より、それぞれご講義頂きました。

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以前、血圧は簡単に言うと「抑えておけばよいもの」と考えられていました。
血圧そのものや主な疾患の症状を押さえることは可能であっても、起立性低血圧が起き、その他の疾患を抑えることが出来ないことがわかりました。
起立性低血圧は、食後にも起こり、転倒により大腿骨頸部骨折にもなることが多く、一概に血圧を下げることを良しとするべきではないことをエビデンスからわかりやすく教えて頂きました。
後半の講義では、超高齢化社会の到来に伴い生じる社会的な問題や身体的問題・身体的特徴についての内容をそれぞれ確認することができました。
肥満やフレイル、サルコペニア等、近年、社会問題となっている症状が老年症候群(認知症、多臓器疾患、精神障害など)を引き起こしています。
一人ひとりの状態や社会的因子は様々であるため、それぞれの方に合ったテーラーメイド医療の必要性を強く感じました。

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