2017.12.20「第3回 文科省採択事業 内部障害研修 ~Advance~ 」
いつもお世話になっております。
12月20日水曜日、「内部障害研修(Advanceコース)」が本社会議室で行われました。
講師は、国立長寿医療健康センターの堤本広大先生です。
今回は、臨床疫学分野の『文献検索・文献の批判的吟味』を学習しました。
文献検索では、文献を読んだ後のゴール、エビデンスに基づく医療、論文の種類、Impact factorおよびその調べ方、検索コンテンツ、検索のコツについて教えて頂きました。医学の歴史は、経験によって誤りがまかり通ってきていることを踏まえ、文献を読む個々の目的に適しており、かつ、エビデンスに基づく医療とするための論文の選択方法として、バイアスが最小限に抑えられている2次論文を読むようにすることや、雑誌の影響度、引用された頻度を測る指標であるImpact factor を活用することなどの具体的方法を勉強しました。
文献の批判的吟味では、実際の論文を読み、評価手法によっては正しい結果にならない可能性があることや、文献のまとめ方により、読み手に間違った印象を与えてしまうことなどを勉強しました。論文の結果の部分だけを見て、事実であると受け止めるのではなく、批判的な視点をもち、評価方法や解析手法なども知った上で、その論文の妥当性と有用性を評価することや自分のご利用者様に適用できるものなのかを見極めることが大変重要であると感じました。
今回が、今年最後の講義でした。来年は、病院やクリニックでの実習もあります。臨床に活かしやすい、より実践的な内容となっています。引き続き、内部障害に関する知識を深めていきたいと思います。